人にやさしい未来を考え
システムを開発する
メーカー | AMADA |
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型式 | FLW3000EN |
発振器定格出力/型式 | 3000W / ENSIS3000 |
ロボット型式 | MOTOMAN-MC2000 |
ロボット構造 | 6軸垂直多関節型 |
走行台車 | 0〜3000mm |
ポディショナテーブル | 2軸ポディショナテーブル |
弊社では切断や曲げといった加工の段階から高品質、高精度での製作を行っており、それは溶接作業においても同様です。
ただし、従来のTIG溶接での薄板溶接は歪みが発生しやすく、特に長尺物は歪みが大きく精度維持が困難な場合もあり、溶接後はその歪み除去や調整、また溶接焼けの除去などに時間を取られることが多々ありました。
創業当時から高品質なものづくりを続けていますが、さらなる高品質と短納期を目指し2020年5月にはロボットを搭載したファイバーレーザ溶接機を導入いたしました。
ロボットに溶接箇所や順番などをプログラミングすることをティーチングといい、ワーク位置を決め、それに対してロボットの動きや溶接指示などをロボットに覚えさせます。
その際、重要となるのがワークの固定位置とその位置の再現性です。
多数の同じワークを続けて溶接する場合、最初の位置決めがしっかりしていないとそれを再現するのに時間が掛かってしまいます。
ファイバーレーザ溶接はビーム径が小径のため、ロボットに覚えさせた溶接箇所座標とワーク溶接箇所でズレが生じると、溶接がズレてしまい、多数個のワークの場合プログラム修正にも時間を要します。
弊社では定盤とポディショナテーブルに3D定盤(シングモンド社製)を導入しており、確実な位置決めと再現性が可能となっております。
またファイバーレーザ溶接でも溶接中に少なからず微量な歪みが発生する場面もありますが、3D定盤の様々な固定具があることでワーク毎に治具を作る必要がなく固定が可能で、溶接中の歪みによる溶接ズレもなく安定した溶接が可能です。
これにより、複雑な形状の加工品でも高精度で短納期での対応が可能となっております。
手動でのファイバーレーザ溶接が可能なハンディタイプも併せて導入しております。
歪みや溶接焼けが少なく溶け込みが深いなどのメリットもロボットでのファイバーレーザ溶接と同様です。
ハンディタイプはその名の通り手動での溶接となりますが、トーチ先端をワークに接触させての溶接ができるため非常に安定した溶接が可能で、ビードの不揃いなどもなく美観に優れ、溶け込みも必要十分な溶接が誰でも可能です。
ロボット溶接前の仮付けをTIG溶接でするとビードが広がり、ファイバーレーザ溶接の細いビード幅からはみ出る場合もあり美観が悪くなりますが、ハンディファイバーレーザで仮付けすることで、ロボット溶接とのビード幅も揃い綺麗な美観で仕上がります。
ティ−チングの必要もなく手軽に使用できるため積極的に使用することで短納期での対応が可能となりました。